日本にとって危険地域 

ボランチ中田英システムに「穴」が見えた。日本代表MF中田英寿(29=ボルトン)が守備の
不安を露呈した。福島・Jヴィレッジでの国内最終合宿6日目の22日、初めての練習試合で
地元の湯本高と対戦。主力組の前半45分は7−0だったが、中田英が攻め上がった後の
スペースが突かれ、高校生にパス6本をつながれてシュートを許した。強豪相手のW杯本大会
では一瞬のスキが失点に直結する。中田英を含めたボランチとDFラインのバランス修正に、
課題が見つかった。

真剣な表情が、危機感を物語っていた。前半終了のホイッスルが鳴ると、MF中田英が身ぶり
手ぶりで自分の意見をぶつけた。MF福西、DF宮本、中沢の4人で即席会議。「(プレスは)
話をしていくしかないですね」。中田英が解決すべき問題点を認めた。

ぽっかりと空いたスペースを高校生に狙われた。前半35分、中田英が攻め上がった裏の
スペースを突かれた。トップ下の中村が必死で相手のドリブルに追いすがる。6本のパスを
つながれてボールは左から右へ。最後は中央からミドルシュートを打たれた。大きく枠を外れたが、
相手が初戦のオーストラリアなら背筋が凍ってもおかしくないシーン。DF宮本も「レベルの高い
相手とやる本番では誰がいくのか徹底しないと危険」と気を引き締めた。

湯本高の櫛田正則監督(48)にも、攻略の糸口と見抜かれていた。「中田選手が上がって何度も
スペースができていた。ボールを奪うことができなかったが、そこをつくチャンスはあった」。
高校生が完全攻略することはできなかったが、このままでは日本にとって危険地域になる。
(以下略)

ソースはhttp://www.nikkansports.com/soccer/japan/p-sc-tp2-20060523-35632.html