長友選手との違い

中田の作ったイメージを変えた長友

タイトル「ありがとう」

チャオ!ユウトおまえにはじめて会った日のこと今でも覚えてるよ。オレが働いていたレストランにおまえが食事に来たんだっけな。
そこからオレたちの付き合いははじまったんだ。毎日のようにおまえは店にきてオレにイタリア語習ってたっけな。
おまえにオレがニョッキを食べさせた時の顔忘れられないぜ大好物だったよな、あれ。マスカルポーネなんかも特にな。
それであのときはテレビの有料チャンネルの契約にも一緒に行ってやったよな。うまくいってよかったよ。
いつもおまえはオレのタトゥーすげえなってほめてくれて。ロマーニャ(地名)の女はキレイだな、かわいいなってそんなことばっかり言ってたな。
おかしかったぜ。そんで俺が学校があるからって店を辞めたらちょっと会うのも少なくなっちまったな。でもいつもよくしてくれたおまえの誕生日パーティいければなあ。
それでケーキを一緒に食べれればよかったなあ。ピッチの上ではお前はいつもすごかったよな。
最初のうちはみんな疑ってたんだぜ、「あんなやつ大したことないって」みんなそう思ってた。日本人だからって宣伝で金を運んでくるためにとって来た。そうみんな言ってたよ。

でもローマとの試合でのすげえプレーでみんなを黙らせたな。ミランとの試合では、イヴラヒモヴィッチも抑えたし、ほかのどんな試合でもおまえはクルヴァ(熱狂的なサポーター)の連中を興奮させて、クルヴァも最終的にはユウトコールしてたよな。

正真正銘のスペクタクルだった。1m70cm足らずの爆撃機のようだったよ。おまえがサイドをかけあがるとだれも止められなかったぜ!そしてアジア杯なんかがあるから、おまえは1ヵ月もチェゼーナを離れちまった。でも見事に優勝して帰ってきたよな。
ロマーニャの誇り「ザッケローニ」と一緒にな。オレはおまえがどんな奴か知っている。本当はチェゼーナにもう少し残りたかったんだろ?
おまえはサポーターを愛してくれていたし、サイドバックのくせに点がとれていないって申し訳なく思っていたくらいなんだからな。
今となってはお前は世界一のチームインテルの一員だ。サッカー選手ならだれもが夢見ることだよ。サッカーの世界じゃ起こりえること。これ以上価値のあることなんてないんだぜこの世界で。
インテルのやつらにもお前の真価を見せつけてやれ。
そしてチェゼーナって町とおまえを愛したそこに住む人々のことがお前の心のなかに少しでも残ることを祈ってるよ。
俺たちは絶対お前のことを忘れない。まるで足にモーターが付いているようにサイドをかけあがるおまえのことをな。がんばれサムライ!
そしてチェゼーナのユニフォーム、誇りを守ってくれてありがとう!