中田のせいでチームの雰囲気が最悪だったとバラされました

ルステンブルク南アフリカ)時事】サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、
2大会ぶり2度目の決勝トーナメント進出を決めた日本代表。24日のデンマーク戦
迎えた歓喜の瞬間、ピッチには控え選手も駆け寄り、選手23人全員が円陣を組み、何度もジャンプした。
前回ドイツ大会では、最強メンバーと言われながら1分け2敗で1次リーグ敗退。
選手の自主性に任せたジーコ元監督の下、事実上中田英寿選手のワンマンチームだったと多くの関係者が語る。

DF中沢佑二選手(32)も、高校時代の恩師に「レギュラーと控え組がはっきり分けられ、ベンチの雰囲気も暗かった。
中田さんに意見を言えたのは自分ぐらいだった」と打ち明けた。MF中村俊輔選手(32)もチームがばらばらだったことを認め、
「同じ過ちを繰り返さないためにも、若い選手には積極的に話し掛けるようにしている」と何度も話している。

中村俊選手は皮肉にも今大会、控えに回っているが、選手はチームキャプテンのGK川口能活選手(34)を中心にまとまりを見せている。
川口選手は「代表から離れている時間が長かったので、自分がこうしようと言うより、みんなの意見を聞いている」と話す。
デンマーク戦の試合開始直前、チームの結束と現在の状態を象徴するシーンがあった。
スタジアムの廊下で、本田圭佑選手(24)がほかの選手と次々と肩を抱き合い、前後半開始前にはピッチ上で円陣を組んだ。
3大会連続で出場しているMF稲本潤一選手(30)も、今大会は途中出場が多いが、試合終了後の円陣では喜びのダンスを披露した。
「すごく楽しかった。23人だけじゃなく、スタッフも含め全員が同じ方向を向いている。雰囲気は準優勝した
1999年のワールドユースに似ている」と笑顔を見せた。(2010/06/26-19:28)

http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010062600341