ジャパンマネーのおかげで試合にでれた中田さん パート3

ユニホーム販売8億円観戦ツアーや放映権も
「ゲームでは今のところ出番は少ないが、ナカタはローマを日出ずる国の市場に導いた」--。イタリア最大の経済紙「イル・ソーレ・24オーレ」はサッカーのセリエAで首位のローマに所属する中田英寿選手の”経済効果”を分析する記事を掲載した。
同記事は、日本で2002年のワールドカップ開催に同けてサッカー人気が高まっていることを指摘したうえで、「1998年夏にナカタを獲得したペルージャはユニホームの売り上げなどで150億リラ(約八億四干万円)の利益を上げた」と紹介した。 さらに昨年1月にローマに移籍した後も、3カ月間で日本でのユニホーム販売は五5億リラ(約2800万円)を記録し、ローマが旅行社などと提携して試合や練習場の観戦ツアーを企画していることも指摘。
「ナカタの潜在的な商業価値は時に、我々を驚かすばかりだ」とのチーム首脳のコメントも引用した。
特に「ローマの真の金鉱は関連イベントの放映権売却」だとし「2001-02年のシーズン終了後は、
単発のイベントごとに放映権を切り売りして高い利益を上げたい」というローマ側の”営業戦略”まで披露。サッカー能力だけでなく経済大国のマネーパワーも背負う中田選手への関心の高さをのぞかせた。