中田英寿のボランチ評価


セリエAパルマのMF中田英寿(25)に対し、
中盤選手を指導するダニエレ・ゾラット・テクニカルコーチ(40)が構想外の理由を語った。
同コーチは守備の意識が低く、チーム戦術に適応できない中田の弱点をズバリ指摘。
今の状況が続けば来季の移籍は避けられない。

チームスタッフから出た衝撃的な言葉だった。
元イタリア代表のボランチが中田の“戦力外”の理由を厳しく指摘した。
現役時代はGKだったカルミニャーニ監督に代わり、
1月にサッキTDに誘われて中盤の選手を中心に指導しているゾラット・コーチは
「戦術的なサッカーに対し中田は時に反逆的なプレーをする。
もう少しチームのためにプレーする態度を学ぶべきだ」とばっさりと切り捨てた。
ピッチ上のポジショニング、規則を重んじるサッキTDの戦術サッカー。
そして94年W杯など常にサッキ監督とともに仕事をしてきたカルミニャーニ監督指揮の下では
中田に“自由”は与えられない。守備を重んじるチームに「本能的な動きをする」中田のスタイルは合わないのだ。それは皮肉にも、日本代表のトルシエ監督の中田評にも符合するものだった。

中田が先発出場していたUEFA杯などのカップ戦では3人のボランチ(守備的MF)を置いた。
ボランチを3人起用するときは、他の2人が中田の欠けている部分を補うことが出来る。
だからチャンスはある。でも2人のときは難しい。彼がボールを持つとどんどん前へ出て行ってしまうから」。
リーグ戦では2ボランチ起用がほとんど。守備力が低く、ポジショニングを理解していない。
これこそ中田が試合に出られない理由だ。

それでもベンチ入りしてきた中田だが、ベローナ戦では、ついにベンチ外を通告された。

ピッチ上のコミュニケーション不足も中田が試合に出られない大きな理由になっているとも言う。
「中田は(日本人だから)表現力は制限されている。閉鎖的な性格でもある。
試合前の準備時も1人だし、1人でいるときが多い。他人に心を開かない。
中田はもっとコミュニケーションをとることを学ばなければダメだ」

指揮官への服従を宣言している中田は懸命にアピールを続けている。
しかし、中盤を自由に動き回り、司令塔として栄光をつかんできた“翼”はパルマではもう戻らない。
戦術サッカーにはめられたまま我慢するのか。残る9試合が“パルマ中田”の正念場となる。
—サッキ、カルミニャーニそしてあなたが来てチームは変わりました。
「練習の仕方、試合へ臨む精神面そして戦術が変わった。
選手はチームのために自分を犠牲にしようと考え始めた。戦術を優先するためにね。
だから団結力が生まれたんだよ」

—監督は中田に司令塔を失格にし、ボランチの選手として起用した。
「チームの戦術を学ばないといけないからだ。ヒデは高い質をもった選手。
でもチームのために生かせていない。ドリブルが好きで最後の仕上げが好きだ。
でもサッカーは団体競技だ。(動き回らず)ポジションをキープして守備をより強化する。中盤を強くするためにね」

—戦術を学ぶ?
「簡単に言うとチームの動きに合わせるということだよ。
ヒデはボールを持つとドリブルで相手陣地へ攻め込むが、取られたらチームと一緒に守備に戻らない。
時に味方が走るスペースにボールを持って行ってしまうこともある。そして自分のポジションに素早く戻らない。
そうすると戦術のワクから出てしまい戸惑ってしまう。どう動いていいかが分からなくなるんだ」


―今ボランチを学習中ですか。
「彼は本能的な選手だから。もっと考えてサッカーをすべき。いつもそれを念頭に練習をしていくことだ。
彼はやろうと努力している。ヒデはよく僕に聞くんだ。守備の仕方やポジショニングのことをね。
でも時間はかかる。だって今は試合に出たり出なかったりしている時だから。
時々出る試合でこうやりたいと思ってもそれをすぐには表現できない。
とても苦しい時期だけど、彼なら乗り越えてくれると信じている」
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/mar/o20020311_10.htm




結局のりこえれなかったナカタさんwwwwwww